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【不動産テックラボ掲載記念】ラトックの歴史からスマート家電リモコンに至る経緯を紹介します

2021.06.25

次世代を担う不動産×ITの会社・サービスをわかりやすく紹介・応援しているWebメディア「不動産テックラボ」で、当社インタビュー記事を掲載いただきました。


スマート家電リモコンのリーディングカンパニー「ラトックシステム」とは?

 
インタビューで質問のひとつに挙がっていました「当社がスタートしたきっかけと経緯」。
お客さまとの会話の中でも、たまに質問をいただきます。
 
本ブログでは、スマート家電リモコンなどIoT事業に力を注ぐ現在に至るまでどういった経緯をたどってきたのか、この機会にもう少し掘り下げてみようと思います。
 
昔からPCをご存じの方には、懐かしさを楽しんでいただける部分もあるかもしれませんね。
 

コンピューターのインターフェイスを企業向けに提供するメーカーとしてスタート

ラトックシステムは1983年の創業です。コンピューターやワークステーション向けの基板設計、システムの受託開発をおもな事業としてスタートしました。
 
パソコン黎明期はNEC PC-8000とFUJITSU FM-8の二つの流れがあり、当社は競合のなかったFM路線で計測制御用インターフェイスボードを開発、企業向け市場を開拓していきました。
 

Windows 95登場以降はコンシューマー向けにも展開

家電量販店でインターフェイス製品を市販するようになったのは、1990年代に入ってからです。Windows 95登場以降は家庭にもパソコンが広がりはじめ、市場が拡大したためです。
 
当時、キーボード、プリンター、ディスクドライブ、モデムなど、周辺機器をつなぐコネクタはバラバラでした。そんな中、ストレージやプリンタなど多様な機器が接続できるSCSIインターフェイスの開発に注力、競合としのぎを削っていましたが世界ではじめてとなるSCSI PCカードを発売し、売上を伸ばしました。その後、新規格USBやIEEE1394インターフェイスなどを世に出し、パソコン周辺機器メーカーとして知っていただけるようになりました。

 
USB普及期になると、USB以外のコネクタをもつデバイスをUSBに接続するためのコンバーターや内蔵ハードディスクを交換して使えるリムーバブルケースなどのデバイスがメインとなりました。また、自分好みの環境を構築する自作PCブームもあり、コンシューマーではニッチマーケット、ビジネスマーケットではレガシーインターフェイスが残る産業向けインターフェイスを軸に開発と販売を展開。現在も需要があり、継続しています。

 

スマートフォン向けデバイス開発への舵取り

2010年代に入るとパソコンはスマートに使えるノートPCが主流になり、パソコンに後付けする周辺機器の市場は縮小傾向に。加えてスマートフォン市場が急激に拡大、スマートフォンはビジネスツールとしても普及しています。
 
スマートフォン向けデバイスもパソコン用デバイスも、ハードウェアの開発に大きな違いはありません。ただ、無線規格への対応は必要になります。当社ではBluetooth接続のデバイスとスマートフォン用アプリの開発に取り組みました。
 

2014年にはBluetooth接続のリモコンを開発(当時の製品名は「Bluetooth対応学習リモコンユニット」)。Bluetoothの届く半径8mほどの範囲で、アプリから家電を操作するためのもので「おうちのリモコンをスマホにまとめられる製品」として提案をおこなっていました。ガジェット好きな方にはお使いいただいていましたが、広く普及するには遠い状況でした。


第1世代Bluetoothリモコン

 

さらにクラウド、IoT時代へ

クラウドは、USBやLAN接続を使ってローカル環境でデータのやり取りをするこれまでの関係に、大きな変革をもたらしました。当社がはじめてAWSでクラウド構築をおこない、スマホ等を使って屋外から宅内のデバイスを制御する製品の開発をおこなったものが、スマート家電リモコンでした。

2015年、クラウド対応の家電リモコン「RS-WFIREX1」を発売しました。Wi-Fiルーターを介してスマホからリモコン操作する用途に加えて、モバイル回線経由で外出先からリモコン操作ができることが可能になりました。
 
この中継の役割を担ったのがAWSクラウドでした。それまではサーバー構築しないと実現できないようなサービスが、AWSクラウドの登場によりスモールスタートできるようになったのです。当初より温湿度センサーと照度センサーも搭載し、遠隔からの確認ができる仕組みも盛り込みました。


第1世代スマート家電リモコン


 
スマート家電リモコンの認知度が上がったのは、スマートスピーカーが日本に上陸した2017年です。話しかけて家電操作は未来の生活をイメージするもので、大きなインパクトがありました。それまで現場見える化に活用していた企業向けIoT技術が、日常生活にまで広がる転機となりました。


 

現在は、さらに小型化を進めてインテリアになじむデザインの第4世代スマート家電リモコン「RS-WFIREX4」を販売中。赤外線の飛距離30mの赤外LED強化版です。 
スマート家電リモコン(RS-WFIREX4)製品情報

法人様向けには、USB電源に直結してケーブルレスでつなげる第5世代スマート家電リモコン「RS-WFIREX5」を供給。
スマート家電リモコン(RS-WFIREX5)製品情報
 
コンシューマー向けにはAmazonサイトでAmazonのWi-Fi簡単設定対応モデルとして展開中です。
スマート家電リモコン(RS-WFIREXU)製品情報

 

2世代目のBluetooth接続家電リモコンは、スマホに話しかけて声で操作できるほか、ドコモテレビターミナルと組み合わせて外出先から家電の操作もできる製品に進化しています。
スマート家電リモコン(RS-BTIREX2)製品情報

 
当社はスマート家電リモコンの開発からスタートしたIoT事業を強化、クラウド連携やサービス創出に注力しています。リモコン以外にもクラウドを活用した環境センサー(CO2や温湿度などを計測)ワットチェッカー(消費電力を計測)などのデバイスを開発し、個人向けと法人向けの両方をターゲットに開発と販売をおこなっています。また、食品業界向けのIoT温度管理クラウドサービス「ハサレポ」「もろみ日誌」なども展開しています。
 

スマート家電リモコン関連リンク

 
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