当社は、酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌クラウド」にて、制御盤が出力する警報信号をスマホに通知する機能を2022年10月より提供します。
酒造現場には、さまざまな制御機器があります。たとえば品温は常時管理する必要があり、装置に異常が発生した際には迅速な対応が求められます。しかしながら、その場から離れていたり、夜間、休日だと異常に気づくことができません。そこで、警報を出力できる制御盤からの信号を受け取れるハードウェアを新たに開発しました。警報が発せられると、もろみ日誌クラウドを介してスマホやメールで通知する機能を実現します。通知ではどの制御機器で異常が発生しているかをお知らせします。
【ユースケース】
自動製麹装置の制御盤にユニットを追加し、遠隔から温度の確認と設定温度の変更、装置の警報を受信するようにした。24時間常駐しなくても迅速な対応が可能に。
もろみ日誌クラウドには、品温が指定の範囲を外れるとスマホに通知する機能があります。一方、酒造現場で使用される醸造機器には、機器自身の異常を知らせる警報機能を備えているものがあります。
そこで、もろみ日誌クラウドの「Wi-SUN RS485変換ユニット」をベースに、新たに無電圧接点入力を追加したモデルを開発しました。機器の制御盤にこのユニットを組み込むことで、スマホに警報通知するシステムの追加がおこなえます。
無電圧接点で出力できる制御盤であれば、品温管理に関係なくさまざまな機器の接続が可能で、汎用性の高い機能となっています。本システムでは品温の異常のほか機器の異常にも気づくことができ、無人時の対応の遅れによる損失や品質の低下を抑止します。
警報信号を無電圧接点で出力可能な制御盤
ユニットはON/OFFの変化を受け取り、ゲートウェイ経由でクラウドに通知します。
機器の改造など、当社までお問い合わせください。
2022年10月
もろみ日誌クラウドは、酒造3工程(麹/酒母/もろみ)の品温管理を支援するシステムです。センサーで取得した品温は、事績ごとに自動で記録。蔵まで足を運ばなくても、遠隔からスマホやPCで確認。帳票の印刷までサポートします。品温のほか日本酒度やアルコールなど分析値、状ぼう写真を含めた事績をデータ化、技術の継承に役立てます。
また、冷却水を制御する品温管理機器との連携により、機器で計測した品温を自動でクラウドに記録、遠隔から機器の設定温度の変更までおこなうことが可能です。
今回の警報通知機能は、酒造3工程の品温や事績管理とは独立した機能となります。もろみ日誌クラウドアプリにログインされているスマホへ通知を送信、アプリが入っていない端末にはメールでの通知も可能です。
ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。オンラインミーティングのご希望にも対応させていただきます。
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