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【賃貸マンションにも後付け可能】地震時の電気火災対策に!感震ブレーカー

2024.05.31


このところ、各地で地震発生が相次いでいます。そこで、今回は地震時の安全対策として、電気による火災の防止に役立つ感震ブレーカーを紹介します。

感震ブレーカーとは

感震ブレーカーは、地震による通電火災を未然に防ぐための安全装置です。設定値以上の揺れを感知すると自動的にブレーカーを落とし、電気の供給を遮断します。
地震による火災の多くが電気火災であり、感震ブレーカーはこれを防ぐために非常に有効です。緊急避難や外出中でブレーカーの場所まで行けない状況で有効です。


※感震ブレーカー「震太郎」説明イメージ

感震ブレーカーの種類

感震ブレーカーには、分電盤タイプ、コンセントタイプ、簡易タイプの3つの主な種類があります。それぞれの特徴と価格帯は以下の通りです。

分電盤型

分電盤に内蔵のセンサーが地震の揺れを感知すると、主幹ブレーカーを落として家中の電気を遮断します。作動の信頼性は高いですが、電気工事が必要です。価格は約5万円から8万円ほどです。分電盤に漏電ブレーカーが付いている場合は、後付での設置も可能です。

簡易型

地震の揺れによってばねの力やおもりの重さで、ブレーカーを落として電気を遮断します。
電気工事が不要で価格も安いですが、誤作動や分電盤の形状による取り付けの困難さの課題があります。

コンセント型

コンセントのセンサーが地震の揺れを感知すると、疑似漏電によりブレーカーを切って電気を遮断します。作動の信頼性は高く、価格は2万円ほどまでと比較的手軽です。設置方法は電気工事が必要な埋め込み型と、簡単に設置できるタップ型があります。


※画像引用元:経済産業省に掲載「感震ブレーカー啓発チラシ」

感震ブレーカーの選び方

通電遮断範囲を確認

すべての電気を遮断する機器か、特定の範囲だけを遮断する機器かを確認します。すべての電気を遮断する場合は、ブレーカーでの制御が必要となります。

待機時間があるタイプか

地震感知後すぐに遮断するか、避難のための待機時間があるかを確認します。
揺れを検知後すぐに遮断すると、室内が暗くて身動きがとれないなどのリスクがあります。逃げるための時間を確保するためには、待機時間があるタイプの導入がおすすめです。

工事が必要かチェック

設置に工事が必要かどうか、またその費用を考慮します。
工事ができない賃貸住宅では、コンセント型か簡易型が選択肢となります。

性能(認証マーク)をチェック

安全性に関する認証マークがあるかを確認します。
一般財団法人日本消防設備安全センターは、「消防防災製品等推奨制度」を設けています。この推奨制度は、消防防災分野において有効に活用できると認められる製品及び高度な情報通信技術を用いたシステムを推奨し、消費者、事業者、自治体、消防機関等に情報提供を行うことにより、広く普及を図り消防防災活動に役立てることを目的としています。
登録されている消防設備や防災対策、感震ブレーカーなどは、公式サイトで確認することができます。
 
消防防災製品等の推奨(一般財団法人日本消防設備安全センター)

感震ブレーカー「震太郎」で電気火災を防ぐ

震太郎は大和電器株式会社の製品で、地震を検知して自動的に主幹ブレーカーを遮断することで、地震による電気火災を予防するコンセントタイプの感震ブレーカーです。震度5強相当の揺れを感知した際に作動し、電気の供給を停止することで火災のリスクを減らします。
一般住宅に広く普及している定格感度電流 30mA以下の漏電ブレーカーに適応し、設置は工事を必要としません。アース付きコンセントがあれば導入できますので、賃貸物件の電気火災予防策にも適しています。


感震ブレーカー「震太郎」製品情報を開く製品ページへ

(当社は感震ブレーカー「震太郎(X5029)」の正規取扱代理店です)

専門的な設置工事が不要、簡単に設置

住宅のコンセントにはアースピンのあるもの(3ピン)とないもの(2ピン)があります。震太郎はアースピンが着脱式になっており、アース端子に接続することで2ピンのコンセントでも利用可能です。いずれの場合もアースへの接続は必須で、取付方法の流れは以下の通りです。

3pin
接地極付コンセント
2pin
接地用端子付コンセント

接地用端子付
接地極付コンセント

 
■ 取付方法(アースピンの穴があるもの)

■ 取付方法(アースピンの穴が無くアース接続端子の有るもの)

主幹ブレーカーを一括遮断、地震による電気火災を予防

震度5強相当の地震を検知すると、主幹ブレーカーを遮断し地震による電気火災を予防します。

避難時の照明の確保と安全面に考慮、地震検知後3分後に遮断

【感震動作機能】

地震波感知後、主幹ブレーカーの遮断まで3分の待機時間があるため、突然消灯することはありません。夜間でも経路や状況を確認でき、懐中電灯や必要なものをもってから安全に避難できます。
待機時間のうち、はじめの2分半は遅い断続音で警報、残りの30秒間は早い断続音で警報します。


【地震波感知記憶機能】
地震波感知後3分以内に停電すると、主幹ブレーカーは入ったままとなります。その状態で復電すると、電源が入ったストーブなどに通電し2次火災が発生する可能性があります。震太郎は3分間の警報中に停電になったことを記憶しており、復電した際は即時遮断します。

【停電補償機能】
停電が先にきてあとに揺れたときの復電も、2次火災の要因となります。震太郎は停電が発生したあと8秒以内に地震波を感知すると、主幹ブレーカーを即時遮断します。

テスト機能、リセット機能あり、一般家庭でも動作確認が可能

【テスト機能】
取り付け後は本体のテストボタンを押すことで、感震動作機能を実行できます。また、めったに作動しない機器は、いざというとき正常に動作するか不安なもの。テスト機能で月に1回程度、動作チェックしておくと安心です。

【リセット機能】
動作テストや地震の際の自宅待機など、主幹ブレーカーの遮断を中止したいこともあります。
そんな時はリセット機能を活用。地震波感知後、3分以内に本体のリセットボタンを押すと、警報を停止し主幹ブレーカーの遮断を中止します。

家屋の急激な傾きを検知した場合、待機時間なしで即遮断

家屋の急激な傾きや倒壊時は、ストーブの転倒や配線破損などで電気火災の発生のリスクが高まります。そのような状況を感知したときは、主幹ブレーカーを即時遮断します。

感震ブレーカーの自治体助成

地震火災の対策促進のため、感震ブレーカーの設置で自治体の補助を受けられる場合もあります。お住まいの地域の情報を、事前に確認してみると良いでしょう。以下は対策促進事業の一例です。
 
東京都:出火防止対策促進事業
https://www.fire-prevention.metro.tokyo.lg.jp/
大阪府:密集市街地における感震ブレーカーの設置促進について
https://www.pref.osaka.lg.jp/jumachi/misshu/kanshin.html
名古屋市:感震ブレーカー設置等助成
https://www.city.nagoya.jp/bosaikikikanri/page/0000160875.html

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