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【IoTで監視を省力化】設備の警報をプッシュ通知、遠隔から異常を把握

2024.02.07


目が行き届きにくい場所をどう監視するか

ビルの空調や電力設備、工場の冷却設備や排水設備など、建物内には無人であったり、夜間は人員を減らして運用するなど、目が行き届きにくいポイントがあります。なにかあっても気づけない可能性がある状況をなんとかしたい、そのような課題はないでしょうか。

異常に対する現場の負担やコストは極力減らしたい、めったに発生することがないとなおさらです。一方、異常の発見が遅れると故障や商品廃棄などの損失が発生するケースも。人の目が行き届かない場所の異常を、いかに負担なく早期に発見できるかが問題です。
 
設備のブザーが鳴っていても無人のため気づくのに時間がかかる、集中管理室に発報はされていても不在など、常時人がいるとは限りません。また、対応を判断できる担当者が不在だと、その場から担当者に連絡を入れ、状況を報告した上で判断をあおぐなどの手間が発生することもあります。

設備からのシグナルをどこでも気づける体制に

そこで担当者がどこにいても、設備の異常を早期に把握できる方法としてIoT技術を活用します。
 
IoTを活用すれば、設備から出力される警報などの信号を無線化し、クラウドを介して担当者に通知することで、場所を選ばず受け取れます。警報通知があったときに現場に駆けつければいいので巡回頻度を減らすことができ、加えて24時間体制で知ることが可能です。

通知を受け取る端末はスマートフォンです。受信側に専用端末を用意する必要はなく、どこにいても回線に接続され、通知の取りこぼしを低く抑えることができます。敷地内だけでなく出先でも通知の受信が可能で、現場への指示が必要な時は、出力されたエラーなどの警報信号を手元で確認した上で、円滑にコミュニケーションを取ることができます。
 
これは今ある設備の信号をクラウドまでアップロードできる構成とすることで、実現可能です。

「ハサレポ」で異常通知、設備の入れ替えなしにIoT化

当社が提供している温度管理システム「ハサレポ」を活用すると、安価に遠隔監視と通知のシステムを構築できます。
 
ハサレポには温度管理のほかに、設備の警報をプッシュで通知する機能があり、設備に通信ユニットを取り付けることで、設備のIoT化がおこなえます。
温度は必ずしも計測する必要はなく、警報通知をおこなうシステムとして使用することも可能です。
何がどのような警報を発したのかはプッシュ通知の本文で把握でき、アプリを開かなくても確認できます。

IoT化に必要なステップは設備の種類に関係なく同じで、以下のとおりです。
 

  1. 設備の警報出力(無電圧接点)を通信ユニットに接続して無線化
  2. キャリア回線を使ってクラウドに接続するため、工場内にゲートウェイを設置
  3. スマホまたはPCに専用アプリ(ハサレポ)をインストール
  4. アプリの警報画面から、デバイスとユーザー情報を設定
    ※PCはメール通知にて警報受信可能

 
敷設内はサブギガ帯の無線(Wi-SUN)、クラウドまでの通信にはキャリア回線を使っており、インターネット環境を用意する必要はありません。安全にデータ収集ができ、複数箇所に点在する機器の状況を集中管理することが可能となります。
 
通信ユニット本体には無電圧接点入力が5ポートあり、設備の信号を最大5つまで入力できます。通知はそれぞれのポートに名称をつけることで識別します。
 
温度と設備、両方の異常をプッシュ通知できる「ハサレポ」の紹介ページはこちら。
ハサレポのシステム紹介

スマホからブザーや表示灯などの制御も可能

IoTに対応したとしても、現場のある程度の距離からでも異常や進捗が確認できるよう、ブザーや表示灯は兼用するケースが多いと思います。通信ユニットは入力ポートに加えて無電圧接点出力を2ポート装備しています。通知で知るだけでなく、アプリからブザー等にOFF/ONを出力することもできます。

警報の発生日時をログとして自動記録、コメント入力可能

設備から通知されたポートの名称と日時はログとして蓄積され、アプリで確認することができます。アプリから各通知に対してコメントを入力し、どのような状況だったのか、どう対応したかなどを記録、改善やメンバー間の情報共有に役立てることも可能です。

ハサレポの警報機能の詳細は、以下の記事で紹介しています。
注目の新機能「警報通知」で何ができる?

別途システム開発は不要、低コスト・定額運用

ハサレポのメリットは、ハードウェア、クラウド、アプリのすべてを既製でパッケージ化している点です。ハードウェアは必要な分だけ買い切りでの提供となります。クラウド使用料、LTE-M(キャリア回線)通信料、アプリのアップデート費用は、すべて年額15,000円(税別、ゲートウェイ1台あたり)に含まれているため、低コストな上に予算が見通しやすいこともメリットとして挙げられます。

警報通知が追加可能な酒造向け「もろみ日誌クラウド」

もろみ日誌クラウドは、酒造りの温度管理をサポートするシステムです。本システムでは、酒質に関わるもろみなどの品温を、遠隔からスマホを使って確認したり、設定温度を制御したり、温度異常の通知を受け取ったりすることが可能です。
 
一方、工程の多い酒造現場では、さまざまな醸造機器を使って省力化がおこなわれています。なにかあったときに対応できるよう持ち場を離れられない、ほかの作業に集中できない、そのようなケースにもろみ日誌クラウドの警報通知機能を活用します。すでにもろみ日誌クラウドを導入済みの環境では、機器に「もろみ警報ユニット」を組み込めば、警報をプッシュ通知で受け取ることが可能に。通知がないときは、目の前の作業に集中できます。

酒造3工程と温度管理をトータルに支援する「もろみ日誌クラウド」の紹介ページはこちら。
もろみ日誌クラウドシステム紹介

さまざまな機器をIoT化するなら「IoT通信キット」

既製のシステムではなく自社の工程にあったシステムを開発して、IoTインフラを構築したい。そんなときにおすすめできるのが「IoT通信キット」です。基本の機器構成はハサレポとほぼ同様に、通信ユニットとゲートウェイになります。異なるのは以下の点です。
 

  1. 通信ユニットの対応インターフェイスが幅広い(RS-485、4-20mA、無電圧接点(a/bの選択可)など)
  2. アプリの提供がなく、設定や取得データの確認がおこなえるユーティリティのみの提供
  3. ゲートウェイに2年間のライセンス使用料込み(クラウド側のカスタマイズがない場合)


実は通信ユニットのハードウェアは、ハサレポと共通となっています。2024年1月現在ハサレポアプリで対応しているのは無電圧接点(出力/入力)のみですが、RS-485インターフェイスをもつ設備にも対応してほしいなどありましたら、ぜひ一度ご相談ください。開発例として、前述のもろみ日誌クラウドでは、RS-485ポートを持つ温調器からのデータ取得と制御を実現しています。
 
機器の遠隔モニタリングやデータ自動収集のシステム構築に適した「IoT通信キット」の紹介ページはこちら。
IoT通信キット製品紹介

カスタマイズのご相談もお気軽に

ユニットをIoT対応オプション用に改造したい、自社の処理に合わせたクラウド環境を構築したいなど、受託開発やカスタマイズも可能ですので、お気軽にご相談ください。

各種資料をダウンロード提供中

ハサレポのシステム紹介など、以下よりまとめてダウンロードいただけます。
ハサレポ関連資料のダウンロード
 
醸造系に適したもろみ日誌クラウドの資料は、以下よりまとめてダウンロードいただけます。
もろみ日誌クラウド関連資料のダウンロード
 
IoT通信キットの資料は、以下にて提供しています。
IoT通信キット関連資料のダウンロード