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IoTで二酸化炭素濃度と熱中症リスクを常時可視化!警戒タイミングが一目瞭然

2023.11.22
〜PC画面や通知で周知、年中安心できる空間づくり~

二酸化炭素と熱中症リスクを可視化する意味

二酸化炭素濃度(CO2濃度)を重視する理由

二酸化炭素(CO2)の濃度は、屋内の空間づくりにおいて重要な指標です。
室内の二酸化炭素濃度を知ることがなぜ重要なのか、おもな理由を挙げます。
 

  1. ビル管理法で定められている
    厚生労働省が定めるビル管理法(建築物環境衛生法の略称)の建築物環境衛生管理基準では、二酸化炭素(CO2)の基準濃度は100万分の1000以下(=1000 ppm以下)が適切とされています。この基準は建物内の空気を循環させ、適切な屋内環境を整えるための目安となっています。
    【参考】環境衛生管理基準について(厚生労働省)
  2.  

  3. 健康に影響を及ぼす
    長時間高濃度の二酸化炭素にさらされると、頭痛や吐き気、めまいなどシックビルディング症候群の症状を引き起こす可能性があります。
    【参考】建築物衛生管理に関する検討会 報告書(厚生労働省)
  4.  

  5. 効率に影響を及ぼす
    高濃度の二酸化炭素は眠気や倦怠感の要因となり、作業効率、学習効率の低下につながります。
    【参考】教室の学習環境と学習効果に関する研究 (第9報) CO2濃度変化及び温熱環境が作業性と生理心理量に及ぼす影響(公益社団法人 空気調和・衛生工学会)
  6.  

  7. 感染拡大防止対策として推奨されている
    人が集まる場所では、空気が滞留することによるエアロゾル感染のリスクが高まります。特に保育、高齢者施設などでは、継続した対策が求められています。
    【参考】集団生活の感染を防ぐための換気対策 保育所等及び高齢者施設の事例集(解説編)(内閣官房)

健康や生産性への影響を回避するためには、二酸化炭素濃度の状況を把握し、高くなってきたら窓を開ける、換気する、サーキュレーターを回すなどで室内の空気を循環させる対策が必要です。

熱中症リスクを重要とする理由

近年、屋外だけでなく室内での熱中症の発生も増加しています。そこで、熱中症のリスクを評価するための指標として用いられているのがWBGT(Wet Bulb Globe Temperature)です。WBGTは、気温だけではなく湿度や日射、輻射熱などを考慮した総合的な指標です。屋内限定のWBGTの簡易的な推定は、温度と湿度から算出します。温度のみよりも、暑さの感じ方や熱中症リスクを正確に評価できます。


出典:「日常生活における熱中症予防指針」Ver.4(PDF)

温度計の室温はそれほど高くなくても、作業場などでは局所的に温度が上がったり空気がこもって湿度が高いために、熱中症のリスクが高くなるケースがあります。総合的に見ることで、温度設定の調整だけでなく風通しをよくするなどの対策が打ち出しやすくなります。

センサーを使って二酸化炭素濃度と温湿度を可視化

室内に二酸化炭素濃度測定器や温湿度計を設置することで、状況を可視化することができます。
 

ただ、それらを置いただけでは「どの値になったら行動に移すのか、意識づけが難しい」「すべての場所を常に監視しているわけではなく、気づくのが遅れがち」といった課題も。そこでおすすめするのが、センサーとIoT技術を用いた可視化です。

Air Quality Viewerで可視化、アクションにつなげる

Air Quality Viewer とは

Air Quality Viewer (エア・クオリティ・ビューワー)は、空間の二酸化炭素濃度や温湿度を一覧で表示するWindowsアプリです。計測機器には、ラトックシステム製 Wi-Fi CO2センサー RS-WFCO2を使用します。Wi-Fi接続で値をクラウドに集約し、パソコン画面に表示します。最大10か所(センサー10台)までの表示をサポートしています。

■ Air Quality Viewer対応製品 ■
Wi-Fi CO2センサー RS-WFCO2
Wi-Fiルーターに接続して使用。
CO2センサー、温湿度センサー搭載。
製品ページを開く

 
2023年11月、新たに熱中症リスクの表示と警告メールの通知機能が追加されました。

複数箇所の二酸化炭素濃度と温湿度をひとつの画面に表示

各部屋や拠点にセンサーを設置。その場まで見に行かなくても、1台のPC画面でまとめて表示がおこなえます。管理者のPCで全体のフロア全体の換気状況を確認したり、入口で来場者に周知したりといった使い方が可能です。

二酸化炭素濃度と熱中症リスクのレベルを段階表示

数値の表示だけではどういう状況かがパッと見てわかりにくく、行動に結びつけにくい部分があります。Air Quality Viewerは数値と合わせて、どのレベルなのかを表示します。危険になったら窓を開けて換気する、注意ではサーキュレーターを回す、というように、行動を周知していくことが可能です。

■二酸化炭素濃度
安全/注意/危険の3段階で表示します。どの値を超えると警告するかは、手動で設定できます。厚生労働省は1000ppmを超えると換気を推奨しており、本製品も初期値は1000ppmまでを安全としています。海外では800ppm以下を推奨としているケースもあります。
 
■熱中症リスク
注意/警戒/厳重警戒/危険の4段階で表示します。WBGTの中でも温度と湿度から算出できる、室内を対象とした簡易的な推定に基づいています。

クラウドが常時監視、異常時はメールで通知

センサーは1分ごとに計測し、設定された値を超えていないかを照合します。
二酸化炭素濃度が3段階の中で最も高い「危険」に達すると、画面上に警告を表示します。
 
さらにメール通知をオンに設定すると、あらかじめ登録されているメールアドレス宛に異常を知らせる通知が届きます。警告メールの通知対象として設定できるのは、二酸化炭素濃度(CO2濃度)と温度です。二酸化炭素濃度は危険に指定した値になると、温度は指定の値以上になるとメールが送信されます。

計測データはクラウドに自動記録、CSVダウンロードが可能

センサーで計測したデータはクラウドに蓄積。ロガーとしての活用も可能です。アプリから「CSVをダウンロード」のボタンをクリックするだけで、まとめてPCに保存できます。データ回収のために、フロアを回る必要がありません。

センサー買い切り、契約不要ですぐに始められる

Air Quality Viewerは、センサーの購入費用だけで継続使用が可能です。Wi-Fi環境センサー RS-WFCO2は直販サイトや家電量販店などで容易に入手。アプリは無償ダウンロード提供しており、Windows PCでセットアップ後に計測を自動で開始。手元に届いたその日から使い始められます。
 
【直販(ラトックプレミア)商品ページ】楽天市場店Amazon店Yahoo!店

経済産業省のガイドラインに適合したセンサーで安心

一時期、二酸化炭素濃度測定器のニーズの高まりを受けて、市場に粗悪なCO2センサーが出回っていたことがありました。そこで経済産業省は2021年に「二酸化炭素濃度測定器の選定等に関するガイドライン」を策定しました。ラトックシステム製のCO2センサー(二酸化炭素濃度測定器)は、RS-WFCO2はじめいずれもこのガイドラインの以下要件を満たしており、安心して導入いただけます。
 

  • 検知原理が光学式を用いたものであること
    → 光音響NDIR方式のセンシリオン製CO2センサーを搭載しています
  •  

  • 補正用の機能が測定器に付帯していること
    → 本センサーには自動補正機能があります(初期校正処理 2日間、標準校正処理 7日間ごと)


【参考】二酸化炭素濃度測定器の選定等に関するガイドラインを策定しました(経済産業省)

まずは1台から始めませんか

システム導入となると、社内稟議などでなかなか進まない…といったケースもあるのではないでしょうか。
 
本製品ならまずは1台でテスト運用をおこなってから、設置場所を増やしたり専用のシステム開発に着手したりが可能です(システム組み込み実績あり)。
 
快適で効率的に業務や学習がおこなえる環境づくりの一環として、アップデートでより便利になったAir Quality Viewerをぜひご活用ください。

関連リンク

RS-WFCO2用Air Quality Viewer for Windows ダウンロード
RS-WFCO2 資料ダウンロード
法人様向けCO2センサー紹介ページ
RS-WFCO2製品紹介ページ