目次
IT技術を活用して業務を効率化するだけでなく、ビジネスや組織を変革し新たな価値を生み出すDX(デジタルトランスフォーメーション)。ネットやテレビなどのメデイアでもその言葉を見ない日はないほど浸透していますが、実態はどうなのでしょうか。
2022年10月、帝国データバンクから「DX 推進に関する企業の意識調査」の結果が発表されています(回答数:11,621社)。それによると、DXの意味を理解し取り組んでいる企業は全体としては15.5%で、従業員が1000人を超える企業では半数近く(47.8%)、一方小規模企業では8.8%と大きな開きがあります。
出典:帝国データバンク DX推進に関する企業の意識調査(2022年9月)
規模によってここまで差が開く理由はなんなのでしょう。
DXに取り組む上での課題から見えてきます。
出典:帝国データバンク DX推進に関する企業の意識調査(2022年9月)
DX化が進まない要因は、人材がいない、スキルとノウハウがない、時間がない、と企業が持つ課題が浮き彫りに。次に費用の確保が入っています。このような中、小さなところからDXを推進するにはどうすればよいでしょうか。2022年1月の「DX 推進に関する企業の意識調査」にヒントがありました。
出典:帝国データバンク DX推進に関する企業の意識調査(2022年1月)
ビジネスモデルの変革など本格的なDXもありますが、「ペーパーレス化」「デジタルデータ化」といった取り組めそうな項目もあがっています。
本格的な体制やシステムづくりをする人材、ノウハウ、時間、費用の確保が難しい…そんな場合でもまずはデジタル化で効率化し、それにより生まれる時間や蓄積されるノウハウがあります。そこからこれまでの手法を変えたり、データを活用して新規事業につなげるなどでDXを推進するのが取り組みやすさにつながるのではないでしょうか。
たとえば製造工場や作業現場、倉庫、資料室など施設内の温度管理。その一環として温度の記録があります。作業自体はシンプルですが、作業を中断して定期的に記録に回らないといけないとなるとそれなりに人手がかかります。
そう認識していてもデジタル化を検討する余裕がない、これまで手書きで回せているという理由で、手書き作業が残っているところは少なくありません。低コストでスピーディーに自動化に置き換えることができるなら、特に人手が足りない現場では早期に取り掛かりたいと感じられていることでしょう。
そこで小規模から簡単に始めたい現場におすすめなのが「スマート温湿度計」の活用です。スマート温湿度計では、人手のかかる温度管理のうち、モニタリングと記録の部分を自動化します。温湿度は本体に自動記録、必要なときにアプリを使ってデータをダウンロードします。また、電波の届く範囲ならスマホでデータを確認でき、その場まで見に行く必要はありません。
無線ながら機器構成はいたってシンプル。面倒なネットワーク設定などは不要で、スマホが1台あれば導入できます。セットアップが終われば自動的に計測を始めるので運用も簡単です。データはBluetooth接続で取得、Wi-Fiに接続しないのでネット環境のないところにも設置でき、システム担当者がいない拠点でも安心して使うことができます。
1台あたりの価格は数千円。ネットショップや家電量販店などで1台から注文可能で、購入までのプロセスも手間がかかりません。コストパフォーマンスとタイムパフォーマンスを求めるユーザーにおすすめです。
本体は完全ケーブルレス。電源の場所を気にせず、はかりたい場所に置くだけ。コンパクトでスペースの確保も容易で、添付のマジックテープで壁に貼り付けることも可能です。
また、デジタルスキルに自信がなくても、スマホアプリが使える方なら迷うことなくセットアップがおこなえます。スマート温湿度計を追加時も、手順2と3をおこなうだけで完了します。
時刻と温湿度をみやすく表示することで、その場にいる作業員全員が意識する環境が整います。
例えば調理場など温湿度の変化が大きいところでは、数値で可視化することによりエアコンの設定や換気扇の操作などの対策が可能となります。(水のかかるところや結露する場所への設置はしないでください)
本製品は温湿度と日時を、本体メモリに自動で保存します。約半年分のデータ保存が可能で、アプリでグラフを表示したり、CSV保存後にExcelに読み込むなどの活用がおこなえます。
さらに、手書きでは多くても1日数回だった温湿度のデータを10分ごとの高頻度の計測で可視化することで、
といったメリットがあり、計測時間に隙間を作らないHACCP衛生管理や室温を安定化するための改善策などに活用できます。
ネットにもクラウドにもつながない、月額使用料0円で使い続けられるコンパクトなシステムです。
スマート温湿度計の電源はボタン電池2個で、1回の交換で約1年動作します。システム運用にかかるコストは、1年でボタン電池2個分です。
スマート温湿度計での運用は、事業所内での「室温を可視化しながら、データの記録もしたい」に適しています。
さらに、
といったご要望がありましたら、温度管理システム「ハサレポ」を検討ください。
さまざまな環境に温度モニタリングと記録の導入が可能で、施設内は920MHz帯の無線とLTE-M(携帯用の回線)、クラウドを使ったIoTシステムをパッケージで提供しています。
スマート温湿度計RS-BTTHM1や自動温度管理システムハサレポについてご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
●スマート温湿度計「RS-BTTHM1」情報
●温湿度をビーコンで取得!温湿度計 RS-BTTHM1 アドバタイズフォーマット資料提供
●環境・温度計測関連カタログダウンロード
●自動温度管理システム「ハサレポ」紹介
●自動温度管理システム「ハサレポ」カタログダウンロード