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風邪が5類感染症に!IoT CO2センサーで安心を確保、低コストで効率的に見える化

2025.04.09

~二酸化炭素濃度の把握で、学びの場、公共の場を効率的に換気~

2025年4月から風邪が5類感染症に変更

2025年4月7日、風邪として扱われている「急性呼吸器感染症(ARI)」が、厚生労働省により新型コロナウイルス感染症や季節性インフルエンザと同様の「5類感染症」に指定されました。
 
これは感染症の発生動向を把握できる体制を整えるもので、特に行動制限を受けるものではありません。定点観測により流行の動向を把握し、重症化の兆候や異常な感染拡大が認められた場合には、速やかに対策を講じる体制へと移行。コロナ禍以降、学校や公共施設などでも、日常的に室内環境を見える化し、管理することが重要なテーマとなっています。

換気の重要性と二酸化炭素濃度の目安

感染症の拡大防止対策には、十分な換気が効果的です。ウイルスは換気が不十分な閉鎖空間に蓄積されやすく、室内の二酸化炭素(CO₂)濃度は換気状態を把握する有効な指標となります。一般的な目安として、室内のCO₂濃度が1,000ppm以下であれば十分な換気が行われていると判断され、適切な換気の目安となります。

CO₂センサーで換気の管理を実践

CO₂センサーを導入することで、教室や会議室、オフィスなど室内空間の換気状態をリアルタイムで把握できます。CO₂センサー運用のポイントは、以下のとおりです。

適切な設置場所の選定

センサーは、窓や扉、空調機器などの影響を受けにくい場所に設置。これにより室内の実際の換気状態を、正確に把握できます。


(ラトックシステム製 CO₂センサー 設置例)

連続的なデータモニタリング

連続的なデータ収集により、換気状況の変動を把握。必要に応じた設備対応や換気改善のタイミングを見極めます。


(LTE-M CO₂センサー ダッシュボードの例)

数値に基づく具体的対策の実施

CO₂濃度が1,000ppmを超えた際には、速やかに窓や扉を開放するなどの換気アクションにつなげます。必要に応じて、サーキュレーターなどの導入も検討するなど、施設の使用状況や環境に応じた柔軟な対策がおこなえます。

おすすめは遠隔から値と変動を確認できるCO₂センサー

市場にはさまざまな仕様、価格帯の二酸化炭素の計測器が存在します。ここで紹介する2つのCO₂センサーは、クラウドでデータを収集。パソコンやスマホを使ったモニタリングが可能です。複数台を使って複数箇所のデータ収集、一括管理することもできます。いずれもスイスメーカー、センシリオン製の高精度センサーを装備。経済産業省策定の「二酸化炭素濃度測定器の選定等に関するガイドライン」に準拠した光音響NDIR方式を採用しており、品質面も安心。予算はいずれも1万円台です。

Wi-Fi CO₂センサー RS-WFCO2

本製品は、ネットワーク環境が整っている施設に適しています。Windows PCおよびスマホアプリを無償で提供。操作や設定はシンプルで、初心者でも直感的に扱えます。
 

  • 接続方法:Wi-Fiルーターに接続して運用します。
  • データ確認:パソコンやスマホの画面から、現在のCO₂濃度や濃度の変化を確認可能です。
  • 通知機能:異常値が検出されるとスマホなどへ通知が届き、換気のタイミングを逃しません。
  • コスト面:ランニングコストがかからない点も大きなメリットです。

LTE-M CO₂センサー RS-LTECO2

本製品は、離れた場所にある複数の施設やWi-Fi環境が整わない場所で、統一したモニタリングシステムを構築したい場合に特に有用です。
 

  • 接続方法:設置にネットの敷設不要、LTE-M通信を利用して遠隔モニタリングが可能です。
  • 運用の柔軟性:Wi-Fiが利用しづらい場所でも運用できます。(月々わずかな通信料が必要です)
  • ダッシュボード:ユーザー作成の必要あり。用意されたレシピに従えば30分ほどで完成します。

おすすめセンサーを使用した具体的な対策例

センサーで見える化、臨機応変に換気

各教室や共有スペースにセンサーを設置し、リアルタイムで室内のCO₂濃度をモニタリング。ディスプレイに表示して在室者に周知したり、通知で変動を把握します。二酸化炭素濃度がしきい値を超えた場合には、速やかに全窓開放などの対策を行います。


(Wi-Fi CO2センサー運用イメージ)

他の感染防止策との併用

換気対策と並行して、マスクの着用、手洗い、消毒など、従来の感染予防策を組み合わせることで、より安全な環境を実現します。

温湿度センサーによる対策も可能

さらに、これらの製品には温湿度センサーが搭載されています。温湿度モニタリングで空調や加湿、除湿を調整して室内環境を適切な範囲内に保ち、安心して学習や業務に集中できる環境づくりに役立てます。

熱中症対策

適正な室内環境(温度20〜25℃、湿度40〜60%)を維持することで、体温調節がしやすくなり、夏場の熱中症リスクを低減できます。Wi-Fi接続モデルのWindows用アプリでは、CO₂濃度の監視に加えて、熱中症リスクの表示や指定温度を超えたときの通知をおこないます。


(Wi-Fi CO2センサー RS-WFCO2 構成図)

 
参考:熱中症と二酸化炭素濃度の警戒タイミングをIoTで見える化事例集

風邪など呼吸器感染症の予防

室内の温度を適切に保つ(20℃前後が目安)ことが免疫力の維持に重要で、ウイルスの感染リスクも抑制されると考えられています。

まとめ

身近な風邪も、感染症対策で拡大を抑制。CO₂センサーを使ったリアルタイムのモニタリングは、室内の換気状態を数字で把握できる実践的な手法です。さらに夏や冬は、温度、湿度のモニタリングにより、換気と適切な空調管理を組み合わせた、健康的で快適に過ごせる空間づくりに役立てることができます。

ラトックシステムのCO₂センサー、環境センサーは、購入してすぐ使えるほか、企業様の空調システムや可視化システムなどへの組み込み実績も多数ございます(採用実績はこちら)。興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

参考文献

関連リンク

CO₂センサー 資料ダウンロード
法人様向けCO₂センサー紹介ページ
Wi-Fi接続CO2センサー RS-WFCO2製品紹介ページ
LTE-M接続CO2センサー RS-LTECO2製品紹介ページ