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2020年感染拡大初期の頃のような休業要請による対策は抑えて、社会生活を維持しながら感染機会を減らす取り組みへとシフトしています。アルコール消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンス(フィジカルディスタンス)のほか、積極的な換気も感染防止に効果があるとされています。ただ、窓を開けて換気するなどで感染防止対策をおこなっていても、その基準が曖昧だと効果がどの程度か客観的に判断することはできません。
そんな状況の中で、密の状態をCO2濃度で見える化するCO2センサーの注目度が上がっています。
CO2は人の密度が高い場所、特に密閉空間で数値が上がりやすく、1,000ppm以上なら換気という基準もわかりやすいものです。換気後はCO2濃度がきちんと下がっているかを確認することで、効果的な換気が実施できているかを知ることもできます。
写真:CO2センサーで設置場所のCO2濃度を常時計測、CO2濃度が高いときは積極的に換気を実施
飲食店、遊興施設を対象とした特措法第24条第9項に基づく要請には、CO2センサーの設置が含まれています。それを受けて、CO2センサーが助成や補助の対象となっている地域もあります。
現状は上記2業種での要請となっていますが、実際はオフィスや公共施設など、さまざまな場面でCO2のモニタリングによる対策の必要性が高まっています。
飲食店だけでなくさまざまな業界団体が新型コロナ対策のガイドラインを定めています。業種別ガイドラインは、以下のPDFファイルで確認できます。
業種別ガイドライン(内閣官房)
https://corona.go.jp/prevention/pdf/guideline.pdf?20210406
2021年4月2日、テレビ大阪「やさしいニュース」で、ラトックシステム製Wi-Fi環境センサー(CO2センサー搭載)を紹介いただきました。
百聞は一見にしかず。言葉での説明ではぼんやりとしていたものが、実際の映像でCO2濃度での見える化がわかったと、お客様にも好評いただいています。ここからは番組で紹介いただいた内容を交えながら、説明をしていきたいと思います。
「CO2が1,000ppmになったら、どうなの?」は、取材のテーマでもありました。
室内のCO2基準を定めたものは世界にありますが、CO2濃度が上がるのを回避しなければならない理由は2つあります。
(1)CO2が高い⇒人が多い、換気が不十分⇒ウィルス、有害物質など滞留の要因に
(2)CO2が高い⇒CO2自体が人体に影響を及ぼす⇒1000ppm以上で眠気や倦怠感を感じる(個人差あり)
新型コロナ対策では(1)が注目され、(2)は教育やオフィスなどの快適性をはかる指標として用いられています。
実際に当社製CO2センサーでその場のCO2濃度を計測しました。そこは8席ほどの会議室で、大人4人が在席していました。以下が使用した部屋です。
結果は以下のとおり。そのときのCO2濃度の変化はアプリで確認できます。換気が悪い状態から換気を促進すると、CO2濃度はどう変化するかがよくわかります。
そのときの値を表示するだけのCO2センサーとは違い、グラフで継続的にCO2の変化を確認できる点に高評価いただきました。以下は番組内の説明シーンです。左がディスプレイ表示タイプのCO2センサー、右が当社センサーで測ってアプリで表示したグラフです。
もうひとつ、Wi-Fi CO2センサーのメリットは、アプリであらかじめしきい値を指定し、その値を超えるとスマホで通知が受け取れる点にあります。異常時に通知が届くとわかっていれば、CO2濃度が気になって作業に集中できない、なんて悩みも解消できます。センサーの値を常に目視で確認するのは現実的ではありません。監視はセンサーにまかせておけば、着信ですぐに気づくことができます。
市場で販売しているCO2センサーの価格はさまざまです。精度もさまざまであるため、あまりに安い製品はおすすめしません。
当社のCO2センサー搭載製品はセンシリオン社の新しい技術PASens®方式のセンサーを採用。RS-WFEVS1が、このセンサーを搭載したはじめての製品となります。PASens®方式は、従来のNDIR方式と比較して生活空間(CO2濃度約2500ppm以下)で精度の高い計測がおこなえます。
PASens®技術については、センシリオン社のサイトを参照ください。
本製品はCO2センサーのほか、温湿度センサーを搭載しています。センサーの場所は、実はアンテナのように見えるアームの先です。本体内部に搭載している製品が多いのですが、この場合発生する熱がこもって温度が高めに出やすくなります。本製品では、本体内部の熱の影響がなくエアフローが確保できる外部に設けました。誤差の少ない温度と湿度が把握できると、適正な温湿度コントロールにも活かせます。(一般的に、温度が低いとウィルスは感染力を維持しやすく、湿度が低いと飛沫が遠くまで飛びやすいといわれています)
せっかく労力と費用をかけて実施しているコロナ対策。きちんと取り組んでいるお店だとわかってもらえれば、お客様も安心して店内で時間を過ごすことができます。
そこでCO2センサーでモニタリングされている店舗向けに「換気を徹底しています」POP(A4サイズ)を作成しました。
印刷したものを店頭などに掲示して、お客様への取り組みPRにお役立てください。
以下はCO2センサー近くに貼るPOP(A5サイズ)です。印刷したものを切ってお使いください。
RS-WFCO2は、家電量販店やネット通販などで1台からご購入いただける製品です。
クラウド利用料は当社が負担、本体さえあればすぐに始められます。
IoT関連のサービスや空調設備を提供するお客様から、機器のコントロールやデータ処理にCO2の自動計測を活用したいといったご相談を受けることも多くなりました。
お客様のアプリやシステムでCO2センサーのデータをお使いいただく方法として、おもに以下の方法があります。
(1)コマンド仕様提供(センサーを直接コマンドで制御します)(NDA締結が必要です)
(2)クラウド連携(当社AWSとお客様のシステムを連携します)
(3)CSVインポート(AWSのデータをアプリにてCSV形式でダウンロードできます)
当社CO2センサーは、ハードウェアからアプリ、クラウド構築に至るまで自社開発をおこなっています。こんなことできる?といったご相談もお気軽にお寄せください。
ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。オンラインミーティングのご希望にも対応させていただきます。
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