IoTで自動計測する温度管理システム「ハサレポ」。当社は2022年4月7日、冷蔵庫や室温を計測できるハサレポの温度センサー(サーミスタ)が、-30℃までの冷凍設備内への設置に対応することを発表しました。
ハサレポは、おもに食品を扱う現場へ提供している温度管理システムです。保管庫や冷凍・冷蔵設備などに温度センサーを設置し定期的に計測、クラウドに記録、アラート通知、帳票出力をおこないます。
この度、-30℃~60℃の条件下で温度センサーBOX部の動作テストを実施。通信機能と電池を備えたBOX部を含めて、冷凍・冷蔵設備内で正常に動作することを確認しました。
HACCP対応温度管理システム「ハサレポ」の紹介ページ
🔗 https://sol.ratocsystems.com/service/haccp/
目次
本システムのデータ通信には、見通し最大500m、中継器の使用で1kmの範囲で電波が届くWi-SUNを採用しています。センサーからクラウドまではすべて無線で構成、広い敷地で柔軟性の高い設置が必要な食品保管現場などの利用を想定しています。
これまで、冷凍施設など5℃~45℃以外の場所の温度を計測する際には、温度センサー部分のみを庫内に設置し、Wi-SUN通信機能と電池の入ったBOX部は庫外とすることを条件としていました。温度センサーにはBOX部からの長さが5mあるサーミスタを採用しているため、小型の保管設備では対応可能ですが、コンテナタイプの冷凍・冷蔵庫など大きな収納庫では、計測できる範囲に制約が発生していました。
そこでBOX部の動作温度範囲を見直し、-30℃~60℃を対応範囲としました。-30℃までの冷蔵倉庫であれば、温度センサーをBOX部ごと入れて、温度の自動計測とモニタリングすることが可能となりました。
これまではアルカリ乾電池EVOLTAを推奨としていましたが、リチウム乾電池の使用を必須といたします。試験センターでの高温低温試験テストでは、Panasonic製リチウム乾電池 FR6HJ/2B を使用しました。
※水温・湯温の計測向けPT100センサーは、従来通りBOX部の動作温度は5~45℃、アルカリ乾電池はEVOLTA推奨となります
低温であっても、無線通信は問題なくおこなわれます。ただし、密閉された庫内に設置すると、外部へWi-SUN電波が届きにくくなり、クラウドへの記録漏れリスクが高まります。本製品はBOX内部のメモリーに一定期間温度を蓄積する機能を搭載しています。一時的に通信が切れても、手動でメモリーからクラウドにデータを補完できます。
本サービスは、クラウド、通信利用料込みの年額15,000円から利用可能です。(ゲートウェイ1台あたりの料金。温度センサーなどのハードウェアは別途購入が必要です。)
これからも、現場の声に応えたソリューションを提案していきます。
温度管理システム「ハサレポ」についての詳細やカタログのダウンロードは、以下よりお願いいたします。
Webミーティングのご希望、ご不明な点などございましたら、以下よりお気軽にお問い合わせください。
●冷蔵(チルド)食品の保管温度、きちんと管理できていますか?
●食品の保管温度をIoT化するハサレポ、プレハブ冷蔵庫での温度管理
●食品保管庫の温度記録・監視を自動化するハサレポ、設置の自由度がアップ