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食品保管庫の温度記録・監視を自動化するハサレポ、設置の自由度がアップ

いよいよ6月、すべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が完全義務化されます。
 
HACCP(ハサップ)は、原材料の入荷から製品の出荷までの工程で食中毒や異物混入などの「危害要因」をみつけ、手順に盛り込んで安全性を確保する衛生管理の手法です。従来の抜き取り検査に比べて、「発生を未然に防ぐ」「原因を追求しやすい」ことがメリットとして挙げられています。
 
厚生労働省「HACCPに沿った衛生管理の制度化」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/index.html

工程を通じて必要となってくるのが、「確認・記録」です。
厚生労働省のサイトで紹介されている「HACCPによる管理の例」でも随所で確認と記録がおこなわれています。なるべく負担が少なく、効果が高い対策を打ちたいところ。
 
そこで作業の一部を自動化するため、当社が商品化を進めているのが、HACCP対応温度管理システム「ハサレポ」です。
食品を扱う工程の中で、保管庫や冷蔵施設などの温度確認と記録を自動化できるサービスです。
センサーで温度を自動計測してクラウドに記録、異常時のアラート通知をおこないます。

 
ハサレポは2021年4月下旬発売予定ですが、発売前からアップデートを積極的に進めています。
 
この度、新たに以下を発表しました!
(1)新たに中継器を開発、より安定した無線環境の構築が可能に
(2)サーミスタのケーブル長5mモデル追加、保管庫など広い場所の2点計測に
 
それでは、これらにどういうメリットがあるのかをご説明しましょう。
 

新たに中継器を開発、より安定した無線環境の構築が可能に

温度センサーで計測したデータは、ゲートウェイからセルラー回線を経由してクラウドに接続します。
デバイス同士は無線接続で、自由度の高い設置が可能です。
中継器により、さらに離れた場所、回り込んだ場所への設置が可能となります。

👆温度センサーとゲートウェイ間はWi-SUN接続

Wi-SUN…はじめてきく方もおられると思います。「Wi-Fi」とつづりは少し似ていますが、異なる無線規格です。Wi-Fiでは2.4GHz帯と5GHz帯の電波が使われています。一方Wi-SUNはSub-GHz帯で、1GHzに近い920MHz帯の電波を使います。電子レンジからも発生する2.4GHz帯と電波干渉が起こりにくく、回り込み特性に優れているため、安定した通信が可能です。(電波は周波数が低いほど障害物の後ろに回り込みやすく、周波数が高いほどまっすぐ進みます)
 

👆Wi-SUNデバイス間の距離は見通し500m

温度センサーとゲートウェイを直接通信した(中継器を使わない)場合、通信距離は見通し最大500m、センサーの接続台数は4台です。
 
設置場所の距離は500mもないから、そこまで飛ぶ必要はないという方もおられるかもしれません。
500mといっても「見通し」ですので、実際は建物の構造などに左右されます。
本製品は、障害物のない公園で実際に飛距離を測定し、その値をもとに見通し500mを割り出しています。

大阪府堺市にある「海とのふれあい広場」にて距離を計測しました。
 

👆無線デバイス同士は近いほど安定

Wi-Fiは機器にもよりますが、だいたい見通し100mほどと言われています。ところが実際は障害物、電波干渉の影響、アンテナの向きなど、環境によってどこまで届くかは異なります。実際に1階と2階で100mも離れていないのにWi-Fiが不安定で、中継器を追加したら安定した、というのはよくある話です。
 
これはほかの無線通信でもいえることです。機器同士が離れていると、距離による減衰のほかさまざまな要因で電波は弱ってしまいます。中継器を使うとより安定した通信が可能となり、到達距離を延長できます。
 

👆中継器で設置場所の自由度アップ

Wi-SUN中継器は、温度センサーとゲートウェイの間を中継します。
中継器を使うと、センサーとゲートウェイの距離は、見通し500mから倍の1kmに拡大します。
 
1台の中継器には、温度センサーを最大4台つなげられます。1台のゲートウェイに中継器は3台接続できます。
中継器の選択肢があると、回り込んだ場所にある保管庫に電波を届けやすくなるなど改善も打てるようになります。

※中継器の接続は1ホップまでとなります(マルチホップには対応していません)
 

サーミスタ5mモデル追加、保管庫など広い場所の2点計測に

👆ハサレポのセンサーは1台で2点+1点を計測

ハサレポの温度センサー本体からはサーミスタが2本伸びていて、2箇所の温度を取得できる仕様です。
 
本製品発表時、サーミスタは60cmのみでした。そんな中、1台でもっと広範囲を測りたいとの声があり、新たに5mモデルを追加することになりました。
 
ケーブル長60cmでの2点計測は、隣り合った冷蔵庫やケース、調理場と近くの保管棚などでの計測を想定しています。
 
一方5mモデルでは、保管庫内部の手前と奥といった、大きなスペースの計測に便利です。特に金属は無線を通しにくいため、例えばステンレス製の保管庫では本体を外に設置する必要があります。外部に無線機能の入ったBOXを設置、内部にサーミスタのケーブルを這わせて、一定の場所の温度を測るといった使い方を想定しています。

さらに、本体には温度・湿度センサーを内蔵しています。サーミスタでの計測に加えて、同時に室温を把握することも可能です。
 
温度センサーは電池駆動で、コンセントの位置を気にせず設置できるのもポイントです。無線というと電池の消費量が多いイメージですが、Wi-SUNは省電力仕様なので単3電池3本で約1年交換いらずです。(Panasonic エボルタで算出)
 

👆高精度なサーミスタを採用

最後にサーミスタってなに?というところを簡単に触れておきます。

サーミスタは、温度の変化で生じる電気抵抗の変化で温度を測ります。
温度が上がるほど抵抗が小さくなり、電気が流れやすくなる特性を利用しています。
電子体温計などさまざまな電子機器に使われている、なじみのある温度センサーです。
 
本システムでは、その中でも抵抗値の許容差が±1%と極めて小さい高精度なATサーミスタを採用しています。測定可能な温度範囲は、-20℃から80℃です。

 
温度を管理するシステムとひとことで言っても、採用している技術はさまざまです。
 
今回ご紹介した「広い範囲に自由度の高い設置ができる」メリットがお客様の求めるものにあっていましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
一方、温度センサー1台、ゲートウェイ1台から導入できるので、小さくはじめたい方にもおすすめできるシステムです。
 

 

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