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「もろみ日誌クラウド」温調器との連携機能を追加、計測値の自動記録と遠隔からの設定変更が可能に

2022.05.19

当社は、酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌クラウド」アプリをアップデート、新たに開発したRS485-Wi-SUN変換ユニットと組み合わせてデジタル温度調節器(以下、温調器)と連携する機能を追加しました。

 

温調器ともろみ日誌クラウドの連携で実現する機能

従来蔵まで足を運ばないとできなかった、もろみ、酒母の品温の確認と設定変更が遠隔地からスマホでおこなえるようになり、どこにいても状況に合わせた迅速な判断と対応が可能です。また計測値の自動記録と帳票作成により、品温管理にかかる労力を大幅に軽減します。
 

  1. 温調器で計測した温度を、自動でクラウドに記録(10分ごと)
  2. 温調器の設定温度を、スマホを使って遠隔で変更可能
  3. 仕込の事績管理や帳票作成など、もろみ日誌クラウドで提供する機能が利用可能

対応温調器

当社指定のモデルは以下のとおりです。
 

  • 理化工業社 RZ100-MMN*N61/1-DD07、RZ400-MMN*N61/1-DD07
  • アズビル社 C15TR0RA0300
  • オムロン社 E5CC-RX2ASM-004

 
今後、対応機器の拡大を予定しています。


理化工業社 RZ100

アズビル社 SDC15

オムロン社 E5CC

背景

もろみ日誌クラウドは、品温センサーにてもろみなどの品温を計測し、無線でデータを収集、遠隔からモニタリングできるシステムです。 当社が提供している品温センサーはあとづけで設置できるのが特長ですが、クーリングタンクなどの制御設備を導入済みのお客様からは、品温データを共通化したいという声をいただいていました。また、リモートで品温を確認し、その場で設定温度の変更までおこないたいという要望も多く、この度の機能追加に至りました。

PCやスマホから、温調器の設定温度(SV)の変更がおこなえます。

もろみ日誌クラウドと温調器をつなぐRS485-Wi-SUN変換ユニットは、複数の温調器が接続可能なマルチドロップにも対応しており、これまでのPC周辺機器、ハードウェアの開発経験を活かしたインターフェイスとなります。
 
今後は、制御盤、動力盤等の警報信号をスマホに通知する機能も追加予定です。

導入方法

お客様が導入済みの制御盤に搭載している温調器が、RS485通信機能つきの当社指定モデルに交換可能であれば、改造にてもろみ日誌クラウドが使用できます。本システムはRS485マルチドロップに対応し、ひとつの変換ユニットで温調器4台までの接続に対応しています。
 
制御盤の改造については、対応の可否を含め当社または代理店へご相談ください。

ひとつの変換ユニットに各社の温調器を接続。最大4台まで接続可能(マルチドロップ接続)。
変換ユニットは制御盤の中に取り付け可能なコンパクトサイズです(アンテナは外部に引き出す必要があります)。

もろみ日誌クラウドアプリは、温調器をアドレスで識別します。各アドレスに対応するモデルを選択すると、利用可能になります。

製品概要

もろみ日誌クラウドは、酒造3工程(麹/酒母/もろみ)の品温管理を支援するシステムです。センサーで取得した品温は、事績ごとに自動で記録。蔵まで足を運ばなくても、遠隔からスマホやPCで確認。帳票の印刷までサポートします。品温のほか日本酒度やアルコールなど分析値、状ぼう写真を含めた事績をデータ化、技術の継承に役立てます。
 
また、冷却水を制御する品温管理機器との連携により、機器で計測した品温を自動でクラウドに記録、遠隔から機器の設定温度の変更までおこなうことが可能です。

もろみ日誌クラウドのオンラインセミナーを開催

「IoTは酒造りの現場をどう変えるのか」と題した、もろみ日誌クラウドオンラインセミナーを開催いたします。本セミナーでは、品温管理をシステム化することで日常の作業がどう変わるのか、実際にもろみ日誌のデモを交えてご紹介します。
 
参加費は無料。複数の候補から、ご都合のよい日時を選んでいただけます。
随時、開催日の追加を予定しています。
 

関連URL

酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌」(ラトックIoTソリューションサイト)
https://sol.ratocsystems.com/service/moromi-diary/

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