当社は、酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌クラウド」アプリをアップデート、新たに開発したRS485-Wi-SUN変換ユニットと組み合わせてデジタル温度調節器(以下、温調器)と連携する機能を追加しました。
従来蔵まで足を運ばないとできなかった、もろみ、酒母の品温の確認と設定変更が遠隔地からスマホでおこなえるようになり、どこにいても状況に合わせた迅速な判断と対応が可能です。また計測値の自動記録と帳票作成により、品温管理にかかる労力を大幅に軽減します。
当社指定のモデルは以下のとおりです。
今後、対応機器の拡大を予定しています。
もろみ日誌クラウドは、品温センサーにてもろみなどの品温を計測し、無線でデータを収集、遠隔からモニタリングできるシステムです。 当社が提供している品温センサーはあとづけで設置できるのが特長ですが、クーリングタンクなどの制御設備を導入済みのお客様からは、品温データを共通化したいという声をいただいていました。また、リモートで品温を確認し、その場で設定温度の変更までおこないたいという要望も多く、この度の機能追加に至りました。
もろみ日誌クラウドと温調器をつなぐRS485-Wi-SUN変換ユニットは、複数の温調器が接続可能なマルチドロップにも対応しており、これまでのPC周辺機器、ハードウェアの開発経験を活かしたインターフェイスとなります。
今後は、制御盤、動力盤等の警報信号をスマホに通知する機能も追加予定です。
お客様が導入済みの制御盤に搭載している温調器が、RS485通信機能つきの当社指定モデルに交換可能であれば、改造にてもろみ日誌クラウドが使用できます。本システムはRS485マルチドロップに対応し、ひとつの変換ユニットで温調器4台までの接続に対応しています。
制御盤の改造については、対応の可否を含め当社または代理店へご相談ください。
ひとつの変換ユニットに各社の温調器を接続。最大4台まで接続可能(マルチドロップ接続)。
変換ユニットは制御盤の中に取り付け可能なコンパクトサイズです(アンテナは外部に引き出す必要があります)。
もろみ日誌クラウドアプリは、温調器をアドレスで識別します。各アドレスに対応するモデルを選択すると、利用可能になります。
もろみ日誌クラウドは、酒造3工程(麹/酒母/もろみ)の品温管理を支援するシステムです。センサーで取得した品温は、事績ごとに自動で記録。蔵まで足を運ばなくても、遠隔からスマホやPCで確認。帳票の印刷までサポートします。品温のほか日本酒度やアルコールなど分析値、状ぼう写真を含めた事績をデータ化、技術の継承に役立てます。
また、冷却水を制御する品温管理機器との連携により、機器で計測した品温を自動でクラウドに記録、遠隔から機器の設定温度の変更までおこなうことが可能です。
「IoTは酒造りの現場をどう変えるのか」と題した、もろみ日誌クラウドオンラインセミナーを開催いたします。本セミナーでは、品温管理をシステム化することで日常の作業がどう変わるのか、実際にもろみ日誌のデモを交えてご紹介します。
参加費は無料。複数の候補から、ご都合のよい日時を選んでいただけます。
随時、開催日の追加を予定しています。
酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌」(ラトックIoTソリューションサイト)
https://sol.ratocsystems.com/service/moromi-diary/
ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。オンラインミーティングのご希望にも対応させていただきます。