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サーバー室は、会社の大切なデータやシステムを守っています。サーバーやネットワーク機器が設置され、空調(エアコン、冷房、冷却装置など)や非常電源装置で、適切な環境が保たれています。
もしサーバー室の空調が故障し冷却がおこなわれなくなると、部屋の温度は急激に上がります。その結果、サーバーやネットワーク機器が過熱し、動作不良や故障のリスクが高まります。場合によってはシステム全体が停止し、業務に大きな影響が出ます。故障した場合は、機器の修理・部品交換の費用も発生します。
このような事態を防ぐために、日中だけでなく、夜間や休日も常に最適な温度環境が保たれていることが重要です。温度監視をしっかりしていれば、影響が小さいうちに気づくことができ、大きなトラブルを未然に防げます。
サーバー室に最適な温度帯は、運用条件や設置環境、使用している機器ごとに異なりますが、ASHRAE(アメリカ暖房冷凍空調学会)のガイドラインでデータセンターの適正温度として定められている「18~27℃」がひとつの目安となるでしょう。
サーバー室の冷却に問題は生じていないか。このような不安を払拭し監視を効率的におこなえるのが、遠隔モニタリングやアラート通知が可能なIoT対応の温度管理システム「ハサレポ」です。手元にスマホやPCがあれば、いつでもどこでも状況を把握できます。
センサーがサーバー室内の温湿度を365日、24時間自動で計測。データはクラウドに記録します。手作業では見逃しがちな深夜や休日の温度変化も逃しません。長期のデータを蓄積することで温度の傾向を把握しやすくなり、エアコン設定の最適化などにも活用できます。
サーバー室内の温度が異常になると、スマホやメールでお知らせします。空調トラブルなどで温度が上昇したとき、現場にいなくてもすばやく知ることができて安心です。
温度の監視はクラウド上でおこなわれます。温度範囲はあらかじめ設定しておき、その範囲を超えるとクラウドからアラートが通知されます。
ハサレポで使用する機器の最小構成は、温度センサーとゲートウェイです。センサーとゲートウェイは920MHz帯(サブギガ)の無線通信、ゲートウェイとクラウドはLTE-Mによる通信で、Wi-Fiや社内ネットワークを使わないデータ転送が可能です。携帯の電波が入る場所なら、場所を選ばず設置できるのも強みのひとつです。
センサー1台に、BOX内蔵のセンサー1個と長さ5mのサーミスタセンサー2本、計3つのセンサーを搭載。1台で3個所の温度計測が可能です。BOX内には湿度センサーも備わっています。
室内に複数センサーを取り付け、いろいろな場所の温度を同時にチェックすることもできます。これにより、局所的に温度が上がっている場所も見逃さず、効率よく環境管理ができます。
ハサレポでは通信が切れた時の通知を、停電の把握に活用することもできます。
ゲートウェイとクラウド間の通信が切れると、15分後にクラウドからプッシュ通知が届きます。ゲートウェイはコンセントからの電源で動作します。サーバー室のコンセントにつないだゲートウェイが停止したときは、コンセントからの電源が途絶えた状態、すなわちサーバー室が停電している可能性があります。これにより、停電発生をいち早く把握する手段として有効です。
温度異常が発生する前段階で状況確認をおこない、非常電源装置が動いている間にサーバーをシャットダウンするなど、迅速な対策を講じることができます。
※ゲートウェイとの通信が切れると通知するもので、電力は計測していません。めやすとしてご活用ください。
会社内の重要な情報を守るため、サーバー室の環境管理は不可欠です。ハサレポなら、24時間体制で温度を自動記録、異常時にはスマホやメールでアラートを通知するので、人手をかけずに温度管理が効率的に行えます。
さらに温度異常だけでなく、停電の把握にも役立ちます。サーバー室の環境管理を効率化し、手軽に構築するためのツールとして、ぜひ導入をご検討ください。