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自社で冷蔵や冷凍などの温度調整設備が整った倉庫を所有すると、建設費だけでなく維持管理にもコストがかかります。貸倉庫はこれらのコストが削減でき、また季節変動に応じて必要なスペースだけを借りるなどの柔軟に対応できることから、多くの企業が活用しています。
貸倉庫を提供する側には、あずかっている商品の温度管理をきちんとおこなう責任があります。食品や医薬品、精密機器など、要冷蔵、要冷凍の商品は温度に異常が生じると劣化や廃棄などの損失につながるため、倉庫の温度管理体制は借り手側にとっても重要な要素です。
そこで倉庫会社は巡回して温度計の表示をチェック、記録してお客様に定期的に提示し温度管理に問題がないことを共有するといったことをおこなっています。
温度は記録だけでなく、異常がないか都度確認することが必要です。毎日数回その場に足を運んでは手計測をおこない、月初に手書きをエクセルへ転記、お客様にデータや紙でお渡しするなど、計測とデータ入力に手間をかけているケースも少なくありません。
簡単だけど人手のかかる、定期的な巡回、手書きの記録、入力して報告。これらの手間を削減する方法としておすすめするのが「温度管理システム」の導入です。
システムで提供される機能にはさまざまありますが、前に書いた「貸倉庫の温度管理を省力化」という点に絞って必要な機能をあげると、以下となります。
例えば温度管理システムのひとつ「ハサレポ」は上記要件を満たしており、以下の機能を提供しています。
温度管理を無線でシステム化しようとする際に、倉庫にWi-Fiやインターネット回線がない、事務所の電波が倉庫まで届かないといったことがネックとなるケースがあります。
そのような場所でも、温度管理システム「ハサレポ」なら導入が可能です。倉庫内の無線通信にはサブギガ帯のWi-SUN(ワイサン)、ゲートウェイからクラウドまではキャリア回線(LTE-M)を使用しており、別途インターネット環境などを整備する必要はありません。
人手による温度計測では難しい「24時間365日運用」「遠隔からスマホで確認」が可能な温度管理システムは、ほかにもさまざまなメリットがあります。以下に、実際ハサレポをご利用のお客様からいただいた声の一部をご紹介します。
“従来は4時間間隔で計測していましたが、5分間隔の計測で精度が上がりました。どの時間帯も、安全であることが可視化できるようになりました”
“食料品を保管時はHACCPの記録にも対応しなければならず、紙の記録では必要だったファイリング管理をしなくてもよいのが助かっています”
“常温倉庫が高温になったとき事前に通知を受けられるようにし、スタッフの熱中症対策にもなっています”
“湿度も自動で記録と通知ができるので、換気やカビ対策の目安にしています”
“荷主へログインIDを渡していつでも温度情報をみられることを説明、新規のお客様獲得のアピールに使用しています”
無線通信用のボックスと2本のサーミスタセンサーの先端までの距離は各5mボックス内蔵のセンサーを含めると3点を測ることができます。
下図では、無線を飛びやすくするためボックスを外に取り付け、庫内の測りたい場所にセンサーを取り付けています。
センサーのデータは無線でゲートウェイに転送され、セルラー回線(LTE-M)を介してクラウドに接続します。Wi-Fiのない環境にも導入が可能です。
温度データはクラウドにアップロードされ、データ保存や温度に異常はないかなどのデータ処理がおこなわれます。
センサーは定期的(5分ごと)に温度を計測します。手書きのときのように決まった時間に巡回する必要がないだけでなく、夜間や休日の記録にも対応できます。
温度はスマホやPCを使って、いつでも確認可能です。倉庫まで足を運ばなくても、温度の変化を常時可視化できます。
あらかじめ通知を受けたい温度を設定しておくと、もしものときはスマホにプッシュで通知します。扉の開閉や荷物配置の変更などで想定より高い温度になったときでも迅速に気づくことができ、品質劣化を未然に防ぎます。
計測データや入力した食品保管の記録を帳票に出力し、記録書作成の手間を省きます。
履歴調査の際には、指定月などの条件検索で温度の記録をすぐに見つけて帳票印刷。お客様から温度推移の提出依頼があっても、データや帳票を迅速に渡すことができます。
本内容のダウンロードPDFを用意しています。お客様との共有などにお役立てください。
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ハサレポの詳細は、製品情報をご確認ください。各種カタログのダウンロードも可能です。
効率的に詳しく知りたい方は、ぜひハサレポオンラインセミナーをご活用ください。オンデマンドでご都合のよいときに視聴いただけます