複数拠点の温度を遠隔で一元管理、手作業を撤廃し作業に集中できる体制を構築
食材を扱う工場と倉庫、3拠点が数kmの範囲にあり、これまでは人の手による温度管理をおこなってきました。この手間をなくし作業効率を高めるため、すべての箇所の温度確認と記録を自動化、異常を通知で迅速に把握し、対応できる体制を整えました。
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英楽は鶏の名産地として知られる宮崎県で、鶏の生産から販売まで一貫しておこない、「夢創鶏」ブランドを展開。2013年以降、2工場と倉庫を新設し、事業を拡大してきました。
工場では鶏肉のほか、水産品、農産品、冷凍食品などさまざまな食品を製造。倉庫を含む計3拠点には冷蔵庫及び冷凍庫が複数設置してあり、三温度帯(常温、冷蔵、冷凍)のそれぞれの必要な状態で納品するOEMにも力を入れています。
温度管理は従業員が目視で確認、手作業で記録をおこなっていましたが、拠点が増え扱う商材が多様化する中、温度管理には従来以上に手間がかかるようになりました。
そこで人による温度の確認と記録の手間を省くため、ハサレポを導入することにしました。
温度の確認と記録が必要な場所にハサレポの温度センサーを設置し、これまでおこなっていた手作業を撤廃しました。これで定時に冷蔵・冷凍庫を見回る必要がなくり、工場での作業に集中できるようになりました。
温度を5分間隔で取得できるのは、手作業にはないメリットです。温度表示されなかった霜取り中も、ハサレポでもれなく記録することができます。
また紙の温度記録は1ヶ月単位で電子ファイルとして入力保存していましたが、ハサレポでこの手間も削減でき、ペーパーレス化と同時にログデータの管理も楽になりました。
異常値の検出時は通知を受信する設定をしていて、どこにいても手元でわかります。これまでは現場を確認したタイミングでないと気づけなかった異常も、5分ごとの自動確認と通知で初動対応を迅速化できます。ゲートウェイとの接続に問題が起こったときの通知が、電源遮断や停電などのトラブルの間接的な目安となる点も、副産物的に役に立つであろうと考えています。
温度管理の労力を自動化で減らしながら、ログや通知で状況を可視化できるハサレポは、HACCP向けの製品と実感します。
温度センサーを多点に設置しても使用料はゲートウェイあたりとなり、ランニングコストの面でメリットを感じています。センサーでは3点の計測ができ、2本のセンサープローブ長は各5mと余裕があるため、工場内に点在する設備に敷設しやすいものでした。今後、設備の構成の変更や追加があっても、対応が容易で予算が見えやすい点にも安心感があります。
事業内容:若鶏生産、若鶏加工品製造及び販売
設立:2013年5月
URL:https://musodori.co.jp/
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