酒造りをIoTでトータルにサポートする「もろみ日誌クラウド」は、2024年6月付でアップデートをおこないました。最新バージョンではお客様からのヒアリングをもとに、きめ細かな部分にこだわった使い勝手の向上や新たな機能も追加しています。今回のアップデートで特に目玉の機能について以下にご紹介していますので、もろみ日誌クラウドをすでにお使いのお客様も、これから導入をご検討中のお客様も、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
目次
もろみ日誌クラウドは酒造りの温度管理にかかる手間を自動化で削減、酒質維持や作業効率化をサポートするシステムです。
【主な機能】
特定の仕込みの設定をパターンとして登録し、新規作成時に呼び出しできるようになりました。過去の仕込みの設定内容を複製して、新規の仕込みに使うイメージです。
呼び出すと、仕込種別・仕込名/事績名・記号・順号・事績種別・表示時間・コメント・「日本酒度にボーメも入力する」「2点平均の品温を表示する」「ボタン計測もグラフ・CSVにする」・フリー項目数・温度警告設定・もろみ設定・麹設定に適用されます。よく使う設定パターンは登録しておき、適宜編集することで入力が楽になります。
これまでは、製成歩合計算式を使用する際に自動で仕込配合表を適用していましたが、今回よりそれぞれ適用するかをきめ細かく選択できるようにしました。
また、十段仕込みなど工程の多いケースにも対応できるよう、製造方法の列数を増やせる「十段仕込み」のチェックを追加しました。
従来は、選択中の事績のグラフと比較できるのは1つのみでしたが、最大3つまで選べるようになりました。過去の仕込や並行して進行中の仕込など、複数の事績を選択して視覚的に比べることが可能です。
これまでWindwosアプリのみで表示可能だったAB直線が、スマホでも確認できるようになりました。事績画面の設定から、AB直線の表示を選択できます。
※事績画面の[詳細][グラフ]などのボタン類は、本バージョンより[設定]ボタンに集約しています
スマホの品温モニタリング画面では、対応温調器の設定温度の変更が可能ですが、さらに電磁弁の開閉状況が確認できるようになりました。(現状の対応は、理化工業社製の温調器RZ100のみです)
※開閉状況の表示をするには、最新版のWindowsアプリで485変換器のアドレス設定を開き、「第一工業製SVS 電磁弁状態を表示」にチェックを入れる必要があります。
今回もろみ日誌クラウドの一部機能をご覧になり、実際のアプリ画面をみてみたい…と興味をもたれましたら、デモを交えてのご紹介も可能です。
製品貸し出しのご相談も受け付けていますので、使ってみないと使い勝手やメリットがわからないという方もお気軽にお問い合わせください。