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作業者端末で作業環境と進捗を分析する「作業管理システム」の特許を共同取得

2022.03.29

当社は株式会社汎建大阪製作所と共同で、IoT現場管理システム「WorkWatch」で使用している作業者端末で環境と進捗を管理する技術「作業管理システム」の特許を取得しました。

発明の背景

一般的に事務所や工場の作業者は、出勤時および退勤時にタイムカードやICカードで、当該作業者の作業時間が管理されています。工場等では、頻繁に温度や湿度等を確認し、作業環境の悪化を未然に防ぐような施策がとられています。たとえば夏の温湿度が高い時期は作業環境が過酷になりがちで、作業者の体調が万全でなくなり作業効率や施工品質が低下したりします。
 
管理者は、作業者の作業時間を管理しながら生産効率を向上させるとともに、その中で作業者の安全性を確保することも重要な課題です。しかしながら、従来の温度検出手段を内蔵したICカードなどでは、作業環境における温度変化を把握できても、作業環境に起因する生産効率を把握できません。

作業者の安全と進捗を管理するシステム

今回特許を取得したのは、作業者の作業環境を監視するとともに、作業環境と作業の進捗を分析することができる「作業管理システム」です。
 
作業者が身につけた端末では、作業の進捗管理ほか、搭載の温湿度や気圧センサーで作業環境を把握して安全性を確保します。端末は管理装置と通信する機能をもち、管理装置では作業の進捗や作業環境の分析をおこないます。
 
また、本システムは分析結果を作業者や管理者に報知する手段を備えており、それにより作業者に危険を知らせたり、作業情報を通知で共有することが可能です。

特許概要

  1. 発明の名称 :作業管理システム
  2. 特許番号 :特許第6994707号
  3. 特許権者 :株式会社汎建大阪製作所、ラトックシステム株式会社
  4. 特許情報プラットフォーム J-PlatPat:
    https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-2018-036985/9A2C098C9154BAB06E4BB5C6D49523F56376182A440E816FF02D73159142B4B5/11/ja

特許のしくみを備えたWorkWatch®シリーズについて

IoT現場管理システム WorkWatch(ワークウォッチ)

事務所にいながら、遠隔にある製造・建築現場の状況を各種センサーで把握、ソフトウェアで分析し現場内の生産性と安全性を高める現場管理システムセットです。
 
作業員は腕時計型端末ワークウォッチ®を身に着け、管理者はPCで進捗確認・動態・安全確認をおこないます。作業員によるボタン操作とセンサーにより、作業進捗と環境をリアルタイムに監視、現場の実情を把握。本製品で進捗表示板や電子アンドンの機能を果たすこともできます。
 
さらに、作業実績データに基づいた生産計画、非効率な箇所の洗い出し、作業スペースの安全性向上などの改善をはかれます。

腕時計型コミュニケーションシステム WorkWatch® Alarm

WorkWatch Alarmは、Windowsアプリケーションと腕時計型端末間でメッセージ送受信をおこなうシステムです。 SubGiga帯無線で、遠隔地からメッセージを送受信します。ブロードキャスト送信やWindows PC側での受信確認などが可能。標準添付の通信ライブラリを使用し、ユーザー独自のアプリケーションや既存システムへの組込もおこなえます。

腕時計型コミュニケーションシステム WorkWatch Alarm for AirGRID®

WorkWatch Alarm for AirGRIDは、工場や施設内に設置されているパトライト社製信号灯の変化を腕時計端末に振動で通知するシステムです。AirGRIDが接続されているPCから、約1kmの範囲でシステム構築がおこなえます。WorkWatch Alarmのメッセージ送受信機能に加えて、信号灯を目視確認できない場所からでも、端末を使って信号灯の変化を把握することが可能です。

WorkWatchの導入事例

汎建大阪製作所は、兵庫県明石市に本社を置くメーカーです。小型建機、農機向け金属部品を製造設備の設計製作からプレス溶接、機械加工、塗装まで一貫生産しています。

実際に現場で必要とされているシステムを共同開発し作り上げたのが、今回特許を取得した作業管理システム「WorkWatch」です。