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酒造DX化を支援、「もろみ日誌クラウド」と「酒類分析計」データ連携の実証を開始

2023.04.14

中埜酒造株式会社(本社:愛知県半田市、代表取締役社長:中埜 昌美、以下「中埜酒造」)、ラトックシステム株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:近藤 正和、以下「ラトックシステム」)、京都電子工業株式会社(本社:京都市、代表取締役社長:岸本 京子、以下「京都電子工業」)の3社は、もろみ日誌クラウドと酒類分析計のデータ連携に向けたテスト運用を開始したことをおしらせします。

 

背景

中埜酒造はこれまで、品温はもろみ日誌クラウドで自動記録、分析値の計測および計算は酒類分析計のSDKシステムで自動化し、日々の作業効率化とDX化を進めてきました。
しかしながら、それぞれのシステムは独立しているため、現状で分析値をもろみ日誌クラウドで利用するには、手入力で対応しなければなりません。IT化を進めるにあたり、システム間のデータ利用をいかに省力化するかという課題が浮かび上がってきました。
 
京都電子工業とラトックシステムは、中埜酒造をはじめとする酒造現場からこれらの声があがっていることを認識し、将来的にシステム間のシームレスなデータ利用を目指すこととしました。まずは3社にて実証を開始し、計測値の手入力ゼロを目指します。

実証の内容

実施期間:2023年4月11日~5月上旬(予定)
実施場所:中埜酒造
実証の目的:
実際の酒造工程で運用し、日々の酒類分析計データ取り込みともろみ日誌クラウド上での実用性を検証 本機能の実現にあたって、双方のシステムをアップデート。酒類分析計のSDKシステムからCSVを出力し、もろみ日誌クラウドのクラウドに保存する機能を提供します。取り込みデータは事績として保存され、スマホへの分析値グラフ表示やPCでの帳票印刷を実現します。酒類分析計のSDKシステムともろみ日誌クラウドは、同一PC上に構築します。

各社の役割

  • 中埜酒造
    分析値のCSV出力および取り込み機能に対応したシステムの利用、効果の確認
    URL:https://www.nakanoshuzou.jp/
  • ラトックシステム
    酒類分析計のCSVデータを取り込み、もろみ日誌クラウド(ラトックシステム構築AWS)の事績データに適用
    URL:https://sol.ratocsystems.com/
  • 京都電子工業
    酒類分析計のSDKシステムに、もろみ日誌クラウドが取り込み可能なデータ型のCSV出力機能を追加
    URL:https://www.kem.kyoto/

今後の展開

実証によるフィードバックをおこなった後、酒類分析計およびもろみ日誌クラウドの既存ユーザー向けに本機能を提供します。将来的には、クラウド連携によるシームレスなデータ管理も視野に入れ、現場ニーズを取り入れた酒造DX化のためのソリューション提供を続けてまいります。

もろみ日誌クラウドについて

もろみ日誌クラウドは、酒造3工程(麹/酒母/もろみ)のデータをクラウドで管理、品温記録の自動化やスマホでの品温管理を支援するIoTシステムです。登録データとして、品温以外にも分析値の入力も可能で、事績ごとに管理して帳票印刷がおこなえます。冷却水の制御で品温管理する機器の品温確認や設定温度の変更を可能にするなど、連携によりDXの活用領域を広げています。

酒類分析計について

京都電子工業の酒類分析計は、自社開発SDKシステムと組み合わせることで、試料の計測から記録、計算まで自動化できます。計測にかかる日々の作業軽減と時間短縮をするとともに、個人差なく簡単に高精度な計測がおこなえます。酒類分析計にはアルコール度数と日本酒度を計測、計算する迅速アルコール測定キットと、酸度とアミノ酸を計測する総酸・アミノ酸計パックがあります。

 

もろみ日誌クラウド関連URL

●もろみ日誌クラウドのご紹介
●もろみ日誌クラウドのカタログダウンロード
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