清酒と原料にかかる温度管理の手間を自動化で削減、異常通知で品質維持を確実に
日本酒の品質は、製造工程の温度管理はもちろんですが、原材料の保管時や瓶詰め後の温度管理も重要となります。
点在する保管用冷蔵・冷凍設備の温度確認と記録は人の手でおこなっており、現場の負担になっていました。そこで、異常通知の機能により、監視を含めた温度管理の自動化ができるハサレポを導入することにしました。
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瓶詰めされた清酒は、特に温度や光にデリケートな製品のため、冷蔵庫・冷凍庫にて保管しています。また、安心安全の製品をお客様に提供するため、原材料の保管においてもしっかり温度管理をおこなうことが大切です。冷蔵庫・冷凍庫の温度管理体制として、日々庫内の温度を確認し、記録をつけていました。計測場所は計9カ所あり、各保管場所が離れているため、記録には1回あたり約40分、毎日2回朝夕に見てまわるための時間を要していました。
これまでは点在する清酒の温度管理と記録に手間をかけていましたが、すべての箇所の温度をスマホで確認できるようになり、記録を自動化することで、保管場所には必要な時のみ足を運べばよくなりました。温度センサーは、純米大吟醸・大吟醸・純米吟醸・生酒などの清酒を保管している冷蔵庫5カ所、冷凍庫3カ所に設置しています。
冷蔵室やコンテナでは、2本のサーミスタセンサーを入口近くと奥に伸ばし温度を計測、あわせて本体内蔵のセンサーで温度と湿度の計測をおこなっています。
冷蔵室
コンテナ
温度異常時の通知のおかげで、緊急時の対応手順についても体制を確立できました。これまでは気づくのが難しかった温度の異常にいち早く対応でき、清酒、特に高付加価値製品の品質維持を確実にできる効果は大きいです。
不在時も異常に気づくことができる体制を整えたことで、安心して大型連休の取得ができるようになりました。温度の確認や記録のために、出勤する必要は必要ありません。
休日も欠かさず温度データが記録され続け、どのように温度が変化しているのかをきめ細かくみることができます。ISOシステム管理の中で必要なデータ抽出が可能で、品質管理に問題がないことの証にもなっています。
本サービスにご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。オンラインミーティングのご希望にも対応いたします。