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ハサレポ

東京都 化学品商社 稲畑産業 様

化学系原材料の温度監視を自動化、倉庫の借主と管理会社で把握

神奈川県に冷蔵設備のある倉庫を借りて、お客様の商品を管理しています。保管しているのは温度管理が必要な化学系原材料で、倉庫の管理会社は、隣接する事務所から温度の確認と記録をおこなうために、たびたび出向いています。温度異常で品質が劣化するリスクがあるため、万一の際の不安もあり、人手による体制を見直すことにしました。

化学系原材料の品質の維持に不可欠な温度管理

稲畑産業は化学品を取り扱う商社として、複数棟の倉庫を借りてお客様の商品をあずかり管理しています。倉庫は冷蔵機能を装備し、定温保管が必要な化学系原材料にも対応しています。最適な温度は原材料の特性によって異なり、薬品性能を維持するため商品にあった設定温度を調整しています。

化学品は温度が高すぎても低すぎても、品質に影響を及ぼす可能性があります。各倉庫は無人のため、倉庫管理会社が定期的に回って温度の確認と記録をし、そのデータをもとに適正な温度で保管されている旨をお客様に説明しています。

人の手による温度計測は、手間がかかるだけではありません。温度を見回ることができる頻度は限られるため、万一そのはざまに異常が生じた場合は見落とすリスクがあり、大きな損失が発生します。そこで、冷蔵保管での品質保持を確実にするためにも、保管庫の温度管理と記録を省力化できるシステムの導入を検討しました。

電源もネットもない倉庫をIoT化、温度管理の労力を削減

倉庫内には電源やネット接続環境がなく、これらの環境がなくても使える温度管理システムを探していたところ、ハサレポを知りました。
 
電池駆動の温度センサーは2つの倉庫に設置、キャリア回線に接続するためのゲートウェイは外部電源が必要なため、事務所に設置しています。各倉庫と事務所は60mほど離れていますが、電波テストでは問題なく通信でき、これが導入の決め手となりました。
 
導入後、温度の記録は自動でおこなわれ、確認はスマホで行えるため、冷蔵倉庫へ行く必要がなくなり、温度作業が軽減できました。

両社でリアルタイムに確認、いつでも可視化できる安心を共有

温度異常はめったにあるものではないですが、通知で知らせてくれるメリットは大きいです。異常時はスマホに通知がくると思えば、常時見張っていなくてもいち早く知ることができる安心感があります。倉庫2か所の設定温度は少し異なりますが、いずれも計測温度が2℃~10℃の範囲を外れると通知が届くように設定しています。
 
また、これまで記録を入力し報告としてまとまるまで状況が見えなかった保管庫の温度は、倉庫の借主と管理会社の両方でリアルタイムに確認できるようになり、状況の透明性が高まりました。

自動温度管理システム「ハサレポ」構成図

稲畑産業株式会社について

社名:稲畑産業株式会社
事業内容:化学品を取り扱う商社
本社:大阪市、東京都
創業:1890年
URL:https://www.inabata.co.jp/

自動温度管理システム「ハサレポ」に関する詳細はこちら

 
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