既存工場の温度計測作業を省力化、食品安全の維持に貢献
全社的にDXを積極的に推進し、業務の効率化と従業員の働きやすさ向上を目指す中で、既存工場の省力化が急務となっていました。そこで、温度計測作業を効率化すべく、早期に導入可能な温度管理システムを導入。これにより、手作業の削減と精度の高い温度管理が実現し、食品安全の維持に貢献しています。
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フジッコ株式会社様は、神戸市に本社を置く大手食品メーカーで、昆布製品、豆製品、惣菜、デザートなど多岐にわたる商品を展開しています。全国に8つの工場があり、DX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に推進、業務の効率化と従業員の働きやすさ向上につなげています。
2021年に竣工した新工場では、最新の製造設備と衛生管理を含めたシステムを導入しました。一方、既存工場には生産管理システムが導入されているものの、まだ人の手による作業が多く、自動化による省力化を早急に進める必要がありました。
主な目的は、各工場で1回あたり平均15分、1日3回計測していた温度管理作業を自動化することです。
そこで、新工場を除く7つの工場に温度管理システムの導入を検討。温度管理部分のみが独立したシステムなら、各工場の設備や工程が違っても追加しやすいという利点があります。ハサレポは設置が容易で工事の必要がないため、現場の状況に合わせて順次導入が進められました。
導入後は、温度計測作業の省力化を実現し、巡回作業がなくなった分、他の作業の時間を作ることができています。また、自動ログ化によるペーパーレスで、使用する紙が大幅に削減しました。
人手と紙の削減以外の効果もあります。温度は5分毎の計測で、手計測に比べて計測間隔が大幅に短縮されたため、より精度の高い温度管理が可能となりました。夜間や人がいない時間帯でも規定内の温度であることが確認できるため、衛生管理の面でも有効のことです。
さらに、スマホへの通知機能があるのも決め手のひとつとなりました。巡回の確認では難しい温度異常の早期発見と迅速な対応が可能になり、食品安全の維持に役立っています。
ハサレポの温度センサーについて、以下のメリットを挙げていただきました。
フジッコ様では、意思決定の質の向上とスピードアップのため、各工場のデータをツールで集約する「見える化」を進められています。ハサレポはデータのCSV出力に対応しており、システム更新不要で他システムでの活用がおこなえます。将来的には、クラウドとの連携でデータ取得の効率化をめざしたいとのことです。
事業内容:各種食品の製造販売
本社:神戸市中央区
創業:1960年11月7日
URL:https://www.fujicco.co.jp/
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