さつまいもの温湿度管理を自動化するコンテナ、温度を手軽に遠隔監視、設備の点検を省力化
さつまいも保管時の温湿度管理を自動でおこなうキュアリングコンテナ。新たに導入の沖縄県に本部のあるお客様は、入荷時の利便性が高い茨城県にコンテナを設置。自動運転にて対応するが、遠隔からでもお客様と当社が運転状況を把握し、対応できるしくみを構築することにした。
目次
さつまいもはとてもデリケートで、適切な温湿度管理をおこなわないと、表面の傷から腐敗がすすんでしまいます。そこで活用されているのが、温湿度管理により長期に安定した状態で貯蔵できるキュアリング貯蔵庫です。
さつまいもは季節や気候により、仕入れ価格が変動します。キュアリング貯蔵を活用することで、価格が安定しているときに大量に仕入れ、コストを抑えることができます。コンテナタイプは、土地が確保できれば必要な分だけ設置が可能です。工場や事務所から離れた、運送面での利便性が高い場所に設置されることもあります。
今回新たに導入されるお客様は、本部が沖縄、コンテナ設置が茨城、設備保守は当社で愛知と、3箇所での管理となります。お客様はこれまでさつまいもをこまめに入荷していましたが、商品を大量、長期に保管することで、材料コストの安定化を図ります。一方、万一のときの損失は大きく、早期発見、早期対応が必要となります。
そこで、遠隔からでもコンテナの温湿度の異常が把握できるシステムの導入を検討しました。
遠隔地からの温度監視を追加する方法として、設備工事なしにコンテナ内の温湿度を自動記録、異常時の通知をおこなえるハサレポを選択しました。
コンテナ内の温湿度は、自動記録のデータから、常に適正の「温度13℃、湿度85~95%」に保たれていることを確認できています。気候が不安定など、気になるとき常に手元で温湿度を確認でき、万一のときも指定の温度/湿度範囲を超えると通知が届く安心感があります。
ハサレポは、コンテナ内にセンサーを吊り下げ、ゲートウェイは室外の制御盤から電源をとるだけで設置できます。センサーの電波は外まで届き、配線や通信設備なしに簡単に追加できるので、導入時だけでなく保守の面でも魅力でした。
当社の定期訪問が難しい遠隔地のお客様には、温度監視に加えて定期点検にかわる手軽なサービスとしても、案内をおこなっていく予定です。
事業内容:コンテナ、荷役機器、空調設備機器、冷蔵庫の製作、販売
設立:1989年4月
URL:https://www.auk.co.jp/asahimentex/
本サービスにご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。オンラインミーティングのご希望にも対応いたします。