工場内の温度記録をIoTで自動化。省力化とペーパーレス化を実現。
工場内の温度制御は自動でおこなっているが、記録は人による手書き、データは紙でファイリングして保管をおこなっていた。そこで温度計測の省力化とペーパーレス化をすすめることにした。
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A社の食品加工工場の広さは、数千平方メートル。工程や商品ごとに区分けされ、フロアや扉で仕切ってそれぞれに適した温度管理をおこなっています。
HACCPに沿った温度の確認は1日3回、約20箇所の温度計のスタッフが確認し、記録をおこなっています。作業自体はシンプルであっても、多くの部屋を回って定期的に温度を記録することは現場にとって負担で、1回あたり30分、1日で90分の時間が拘束されています。
また、それぞれの場所に設置されたシートに書き込み、温度データはその紙を回収しファイリングして保管。データが必要なときはファイルから探し出す必要があります。
そこで、工場内に敷設できる温度記録を自動化し、デジタルデータとして管理できるシステムを導入することにしました。
自動計測になり、省力化ができたので温度計測にかかる時間はゼロになりました。
これまでは1日に3回ほどの記録でしたが、本製品は5分毎と細かい間隔で計測して記録するので、厳密な温度管理ができている証明にもなります。
スタッフが不在の夜間の温度も記録されますし、温度を確認したいときは遠隔からでもスマートフォンやパソコンを使ってみられるようになりました。その場にいないときも、設備の温度異常に気づくことができ、商品の品質低下リスクが少なくてすみます。
それぞれのスペースは、冷凍-15~-18℃、冷蔵0~4℃、調理10~15℃といったかたちで管理しています。その範囲内であっても、搬入、搬出時などで発生する細かな温度変化を可視化できるようになったので、今後導線などの改善にも役立ちそうです。
本サービスにご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。オンラインミーティングのご希望にも対応いたします。