酒造りをIoTでトータルにサポートする「もろみ日誌クラウド」は、2023年10月アップデートをおこないました。最新バージョンではWindows版は新たに他社との連携機能を追加、スマホ用アプリは最新OSに対応しました。おもな更新情報をご案内します。
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京都電子工業製の酒類分析計はサンプルに含まれるアルコール値を計測する機器で、多くの酒造現場で採用されています。今回のアップデートでは、これらの機器と連携し、酒類分析計用アプリで計測と分析をして書き出し、もろみ日誌クラウドでそのデータを取り込むまでを自動化しました。これにより、分析値を過去のデータ含め統計的に管理できるようになりました。
2022年のアップデートでは、スマホから分析値の入力ができるようになり、手書きでメモした分析値をパソコンの前で打ち込む手間が省けるようになりました。この度さらに進んで、手入力とは別に自動取り込みにも対応できるようになりました。
それぞれ、もろみ日誌クラウドが読み込める形式のCSV書き出しができるバージョンのアプリが必要です。
SD-700はSDKシステム Ver.2.70以降、AT-710はSOFT-CAP Ver.3.75以降が対象となります。
バージョンアップの詳細については、京都電子工業までお問い合わせをお願いいたします。
京都電子工業「酒類分析計」の詳細はこちら
以前のもろみ日誌クラウドアップデート紹介で、仕込配合の登録に対応した旨をご案内しました。
⇒ 前回のご案内(仕込配合、桶帳の登録ほか新機能情報が満載)
今回はこのもろみ日誌クラウドの仕込配合帳に、ハートコンピューター社「蔵内」の仕込配合データを取り込む機能を追加しました。蔵内ともろみ日誌クラウドの両方を活用されている方々、お待たせいたしました。
製造管理システムで大きなシェアを占めている蔵内は、製造計画から瓶詰めまで連続性のあるデータとして保存し、帳票や申告書を作成するシステムです。一方、もろみ日誌クラウドにも製造帳や経過簿の作成を自動化する帳票機能があります。2つのアプリで仕込配合を共通化できるのは、二重入力の手間が省けるだけでなく、打ち間違いなどによるミスがなくなり、データ整合性が保てるメリットがあります。
蔵内からのCSV出力は、オプションの仕込管理機能をお使いのお客様であれば、既存のバージョンにて可能です。
もろみ日誌クラウドは、若手の方を中心にスマホを使った品温管理をされるお客様が増えていて、使用されている端末の機種もバージョンもさまざまです。業務用アプリは使用機種やOSバージョンが指定されているケースがありますが、もろみ日誌クラウドは最新のiOS、Androidにいち早く対応しています。
今後ももろみ日誌クラウドを、酒造現場のニーズに寄り添ったシステムへとアップデートしていきます。